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お腹が鳴るころに(黒子紫原同級生夢)R15

第3章 合宿へいこう!



「ふう……気持ちよかった」
「それはよかった」
 監督がため息をつきながらシャワー上がりのあたしに言った。
 紫原は自販機の前でジュースを飲んでいる。
「まさ子ちん、おなか減った~」
「あ~わかったよ、早くいく」
「てかまさ子ちんこそ一人で夜にジムに来ちゃダメでしょ~? 誰か連れてこなきゃ」
「あたしは強いからいいんだよ」
「……まさ子ちんも女の子じゃん」
「女の子という歳はとうに超えた」
「そうじゃなくてさ」
 紫原の言いたいことはよくわかる。
 監督は美人なんだから、用心してほしい。
 いくら竹刀持ち歩いているとはいえ、危ないよ。
「おいで~手をつなごう」
「監督がいるから、恥ずかしいよ」
「いや、べつにかまわない」
 監督は恥ずかしそうに咳き込みながら紫原の提案を肯定する。
「いいってさ~」
「監督ぅ」
「仲睦まじくていいじゃないか」
 明らかに動揺した声で監督。
 しぶしぶそのまま寮へ戻った……ら、
「おおおおお!!! 手つないでるぜ!」
「ラブラブ」
(ほらやっぱりそうなるじゃん!)
 部員たちにからかわれる羽目になった。
 最終的には監督が切れて静かになったけど。
 
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