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お腹が鳴るころに(黒子紫原同級生夢)R15

第3章 合宿へいこう!


Q紫原のどこに惚れたんですか?
 Aわかりません。

 むしろあたしが知りたい。
 好みのタイプはもっとスマートで繊細な人なんだけど。
 一緒にいるうちに、何かがツボったんだろうね。
 なんだろうね?
「だ~、あれ?」
 真夜中に、飲み物を買いに行ったとき。
「なんで女子のほうにいるの? 紫原」
「あー……トイレ行こうとして迷った」
「……こっち女子トイレしかないよ?」
「まじで?」
「当たり前じゃん、女子用なんだし」
 あーもう、こんな大きな迷子とか。 
「先輩に聞かなかったの?」
「みんな寝てたし」
 あらまやさしいじゃん。
「確かね~あっちだったと思うんだけど~」
「のんきにしてるけどトイレ大丈夫?」
「寝る前に行っとかないと落ち着かないっていうか、寝れないんだよね。だから実は切羽はつまってない感じ」
「なるほど」
 小学生か。
「ってことは見つからないと寝れないわけ?」
「うんまぁそうだね~」
「1人で見つかる?」
「自信はない感じ~、あ、でもさすがにに男子トイレに案内させたくはないな」
 気遣いどうも。
 でも、紫原が寝れないほうが大問題なんだけど。
 あたしはさっきまで寝てたし、二度寝できるタイプだからいいけど。
「っていうかどっからきたの?」
「わかんない感じ~」
「……ソウデスカ」
「ごめんね?」
 頭を抱えながら、どこへ行けば男子のとこへ行けるか動く。
 そこに、大きな扉があった。
「ここからじゃない?」
「かもね~」
 紫原はのんきにあくびをしている。
 あまり急いでいないというのは本当らしい。
「開けるよ?」
「うん」
 重々しい扉を押して、途中からは紫原が手伝って……はいったそこは。
 倉庫だった。
「全然違うじゃん!!」
「出る?」
「出る!」
 紫原がグイ、と扉を押すも、動かない。
「うそぉ……」
「あかないフラグ?」
 困ったね~、オレ寝れないじゃん。とか紫原。
 そう言う問題じゃないと思うんだけど!
 暗闇、しかも夜に恋人(仮)と2人きりだよ!?
 しかもおなか減ると野獣へと変わる紫原と!
 ……どうしよう!?
「どうしようないから、オレそばに居るし寝ていいよ」
「不安材料があなたなんですが!」
「おなか減っても襲わね~し。我慢するし」
「……絶対!?」
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