• テキストサイズ

お腹が鳴るころに(黒子紫原同級生夢)R15

第3章 合宿へいこう!


「も聞きたいの~?」
 迷惑そうな顔をした紫原があたしをじっと見た。
 困ったように眉間を寄せる彼に、あたしはどうしたら病気が治るのか尋ねたのだった。
「知らないほうがいいと思うけど?」
「荒木監督切れてたね」
「……まあ、しかたないんじゃない?」
「なおさら気になる」
「……え~」
「教えてよ」
「絶対切れない?」
「切れない」
「あのね、オレの病気が治る方法ってのはね、愛する恋人とエッチすればいいんだよ? 食欲の代わりに性欲で満たせってやつ。つまりは定期的にやんなきゃダメ」
「…………」
「~目が死んでるよ~。だからやだったのに、説明するの」
 あたしは何も言えないまま、頬を赤くした。
 それはたしかに、直させるわけには教師としてはいけないだろう。
「オレは別に、にエッチしろっていうつもりはないからね?」 
 不安そうに紫原があたしの様子をうかがう。
 そりゃ、そう言うのはまだ早いっていうか両想いじゃないとありえないけど……。
「……大変だね……それも」
「水商売になった一族の人間もいるよ。手っ取り早く食べれるからね~」
「あんたはなんないでよ?」
「お菓子大好きだから、正直今でそこまで困ってないし」
「そりゃようござんした」
 色気より食い気か。なんだかほっとした。
 やっぱ紫原だなぁ。
「合宿めんどくさ……」
 紫原が退屈そうに言った。
 確かに選手にとっては、楽しいものではないよね。
「がんばってよ」
「ん~、差し入れも頑張ってね? まさ子ちんの料理の腕謎だしに期待してる。何かまさ子ちんって男の料理作りそうだよね~」
 それはまあ、たしかにわかる。
 豪快な料理しそうだよね。
「今からレシピ覚えておくよ」
 体はさすがにあげれないけど、それぐらいなら。
 あたしにもできるかな。
/ 41ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp