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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第8章 【団栗ころころ】



君は取り込みすぎた。

紗英の思念をね。

齢十六の人間はまだまだ脆く、
僕らの世界じゃ赤子にも満たない。

魂が歪みはじめている君を
元の場所に戻すなんて、
いとも容易いことなんだよ。

「……っ、わたし、帰ります」

「そんなにフラフラの足で?」

いいじゃないか
ゆっくりしていきなよ。

僕が、僕しか見られないように
君をぐちゃぐちゃにしてあげる。




「ん、……うぅ、っ」

お茶に忍ばせておいた
いわゆる興奮剤の作用が
現れたらしい君は、

少し舌をいれただけで
すぐにイイ反応を見せ始める。

鬼に混ざってなんだか
人間の(それも男だ、気に食わない)
臭いがするけど・・・

まあいいか。

「ふ、っ……は、ぁん」

「可愛い声だね。紗英」

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