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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第8章 【団栗ころころ】



あくまで笑みを絶やさず
辛辣なことを言った僕に、
君は心底驚いてるようだった。

そりゃそうだ。

だって、僕自身が一番
ビックリしてるんだから。

「あのさ……知ってる?」

だから嫌だったんだ。

こんな刺々しい気持ちに
なるなんて知っていたら──

恋なんて
愛なんて

そんな不確かで恐ろしいもの
僕は知りたくなかったよ。

でも、もう手遅れ。

「僕ってね、実は神様なんだ」

きっと妖怪か何かだと
思っていたんだろう。

まあそれも広義では
間違いじゃないけどさ。

再度驚きに目を丸くした君は
「え」とも「へ」ともつかぬ
ちょっとまぬけな声を出した。

「神さま、ですか……すごい」

「ふふ。そうでしょ?」

傍目には和やかにティータイムを
過ごす男女だろうけど、実際は

さて、どちらの方が
心中穏やかじゃないかな。
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