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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第2章 再会を祝して痴話喧嘩



長年抱き続けた疑問が、
ついに解決するのだろうかと
期待を込めて薺は待つ。

たっぷりとした沈黙。

ややあって、決断を下した鬼灯は
「時が来るまで真相は秘密のままに」
うまいことを言って逃げおおせた。

前世のことを生者に
教えてはいけない、
という決まりは存在しない。

しかし、薺には今後の
人生が残っているのだ。

それを思うとやはり
今は言うべきではないと、
鬼灯は判断したのである。

大変悔しくはあるけれど、
鬼灯の考えに便乗して
白澤は饒舌に語った。

「そうそう!デザートは
最後のお楽しみだし、ね」

ウインクまで付け加えているが
言っている事は意味不明である。
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