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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第2章 再会を祝して痴話喧嘩



口には出さないけれど
鬼灯も同じ気持ちらしい。

何を聞きたいのか言ってみろ、
そう言いたげに
小首を傾げていた。

「私……貴方達を知っています。
会ったことがあるの。その、夢で」

男達は顔を見合わせる。

これは驚いた、彼らの目が
寸分違わずそう語っていた。

薺が前世の、
紗英でいた頃の記憶を
夢で見ているというのだ。

鬼と神獣は迷う。
話すべきか、否か。

予想だにしていなかった事態に、
二人は黙り込んで俯いてしまった。
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