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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第2章 再会を祝して痴話喧嘩



結局、何ひとつとして
夢の真相を教えて貰えなかった
薺は不機嫌に頬を膨らませた。

じゃあ何の為に
鬼灯と白澤は、
自分へ会いに来たのだろう。

しかしこの疑問に関しては
この後すぐに答えが出た。

「取り敢えず貴女には
色々と話したいことが」

薺の手を引いて行こうとする鬼は、
その手に婚姻届を持っている。

「取り敢えず僕と一緒に
お茶でも飲みに行かない?」

反対の手を握って邪魔する神獣だが、
彼も彼で婚姻届を握りしめている。

今日は、彼女の十六回目の誕生日。

現世の法律は律儀に守る
補佐官と漢方医であった。


「あの……私、そろそろ
登校しないと遅刻しちゃう」


些か疲れた様子で言う薺。

彼女の話なんか聞いちゃいない
男達は、十数年振りの再会に
祝杯ではなく唸りを上げた。





【弐ノ章】
再会を祝して痴話喧嘩___終

.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。

鬼灯「目障りな白豚。淫獣。
いい加減紗英さんのことを
諦めたらどうなんですか?」

白澤「うるさい悪鬼!一本角!
お前こそ、潔く身を引いたら
どうなんだよこの他妈的!」

鬼灯「他妈的(くそったれ)?
あなた、今とんでもないこと
言いましたね覚悟しろブッ殺す」

白澤「おぎゃあああ!」

続編開始早々、
めっちゃ目潰しされた。
めっちゃくそ痛かった。
(推定一億歳 / 男性)
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