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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第7章 【パンチヒーロー】後編



「や、あぁ、ん……っ!」

男らしく骨張った指が
私の中心にできた溝を
縦に、ぬるぬるとなぞる。

彼の髪と同じ匂い

たったそれだけのことが
私を昂ぶらせて、内側から
いやらしい蜜が溢れてくる。

「おや……潤滑剤をつける
必要はありませんでしたね」

下着をそっと横にずらして
直に私に触れた鬼灯様は、

なにともつかぬ液体で濡れた手を
見せつけるようにして差し出した。

自分の痴態を
目の当たりにして、
頬に熱が集まる。

「やだ……っ見、せないで」

「駄目です。目を逸らさないで
ちゃんと見なさいよ。貴女……
私で濡れちゃったんでしょう?」

「……!……っドエス、鬼」

真っ赤になって唸ると、
鬼灯様は満足げに
小首を傾げてみせて

「ええ、──鬼です」

掠れた声で笑った。
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