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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第2章 再会を祝して痴話喧嘩



薺は怪訝な顔をして言う。

「貴方達どうやって私の
部屋に入ってきたんですか?
警察呼びますよ、マジで」

施錠しておいたはずの自室。

明らかに人間ではない男達は、
現れるなり意味不明なことを
口走って彼女を困らせていた。

「マジとか、そんな現代っぽい
言葉を使うのはおやめなさい!
貴女はもっとこう……
淑やかな人なんですよ」

「うわっ、いやだねえ!
やだやだ。これだからお堅い
鬼さんは嫌なんだよ朴念仁。
僕はそんな君も素敵だと思う」

漆黒の着物に散切り頭
鋭い目付きに、光る牙。

純白の割烹着に甘い声
和かな笑みに、紅目尻。

夢で何度も見た男達は

ググッと眉間に皺を寄せて
互いにガンを飛ばし合った。
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