第4章 鏡ノ塔
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ただただ訳が分からなかった。
何度も、何度も
卑猥な夢でだけど
顔を合わせていた
ヒトではない男二人が
突然部屋にやってきて。
口々に結婚してくれって
迫って、今度はバイト先に
乗り込んできて。
極めつけは何だ。これだ。
「お墓ですよね……ここ」
急にドライブに誘われて、
行き着いた先が山奥のお墓。
恐怖を通り越してパニックだった。
幸いなことに鬼灯……
ええと、加々知さんは
不穏な気は纏っていない。
悪い人ではないみたいだけど
考えていることはさっぱりだ。
「ねえ、加々知さんってば」
「理由は後で教えますから。
今は貴女も手を合わせなさい」
「……はい」