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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第4章 鏡ノ塔



我慢だ、我慢。

悶々としたドライブが続く。

ここで手を出してしまったら
とんでもない事になるだろう。

ただでさえ裏若きJKを
連れ回すおっさん……いや、
二十代の青年に見えるのだ。

間違いを犯す訳にはいかない。

「ちょっと……薺さん、
着きましたよ。ねえ」

本来であればブラウスを
引きちぎってしまいたい。

けれども、そこをどうにか
本当にスレスレのところで
堪えて優しく肩を揺すった。

「んー、ねむいー……あと10分」

「却下します。起きてください。
ほら、もう車から降りますよ」

「ここどこなんですか……?」

「降りればすぐに分かります」

やっと収まってくれた
下半身の疼きに若干の
後悔をしつつ、車を降りた。

途端に彼女が顔面蒼白になって
やはり事前に説明すべきだったかと、
今更しても遅い後悔をする。
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