• テキストサイズ

(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第3章 【今日も日陰で花は咲く】



とある現世
とある国の
とある場所

幾万の生命が
輪廻転生を繰り返す
尊き世界の片隅で、

薺は吃驚仰天していた。

大事件である。


「な……え、なんで、
あなたがここに……?」


開いた口が塞がらない。

落ちた顎が、そのまま
取れてしまいそうなほどに。

愕然とする薺の眼には、
とある冷血漢の姿が
くっきりと映っていた。


「おや、こんな所で
会うとは奇遇ですね」


しれっと小首を傾げる男。

先刻に見た一本角や尖った耳は
ないけれど、そこにいるのは
紛れもなく鬼灯その人であった。
/ 132ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp