第13章 雑草ノ花
彼女は魂を分ける
その代償として
有限であることを奪われた。
神から授かった魂に
手を加える罰は、
やはり相応に重い。
二度と転生はできないこと
永遠に地獄で罪を償うこと
それに加えて、現世での
天寿の全うを命じられた。
対する白澤は、
魂を分ける手助けをした罰で
無限であることを奪われた。
要するに、死ねるのだ。
無限の存在を捨て
尊い命を生きること
奴の場合もとが神なので
ちょっとやそっとじゃ
やはり死んではくれないが・・・
まあ、それは良いとして。
そして私は、魂を分ける者を
深く愛した罰として
生き甲斐を奪われた。
薺が生きている間は
一切現世に干渉できず、
その気すら感じることを
許してはもらえない。
愛を知り
心を知り
その痛みに苦しむこと
こうして、──私達は
再びの出会いを果たす。