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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第12章 愛するための勇気



「魂を分けるだってェ?
お前、気でも違ったかィ!」

それはこの上なく
愉快そうに、節くれだらけの
手で膝を打って高笑いした。

これも予想通りの反応。

でも、このくらいで
引き下がるなら
最初からここへは来ない。

ぐっ、と爪が白くなるほど
拳を握って深く息を吸った。

「僕は正気だよ。いいから、
黙って言うことを聞け……!」

弱みを見せちゃいけない。

こいつにちょっとでも
隙を見せたら、すべてが
水の泡になってしまう。

だから毅然として、言え。

「堕天した愚かな者よ。
お前は、神々に決して逆らえない。
そういう掟になっているはずだ」

「……あァ、いかにもそうさ」

「だったらさっさと始めろ。
僕は、こう見えて気が短いんだ」
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