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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第11章 終わりのはじまり



「そそそそそうだよ。
だだだ大丈夫、僕だって
いるんだしねっ……!!」

無理しなくていいのに。

生まれたての仔牛レベルに
ガクブルする白澤様は、

「こ、これは武者震いだ!!」

だから無理しなくていいって。

ちょっと頼りない神獣様は
すっかり怯えてしまったらしく、

うっかり出てしまった
自分の尻尾をぎゅ、と
抱き締めて半ベソをかいていた。

ふわふわもっふもふの
その尻尾を見た
鬼灯様の両手が

物欲しげにそわそわしてたのを
私は決して、決して見逃さない。

「(そんなに触りたいなら
触ればいいのに……天邪鬼)」

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