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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第11章 終わりのはじまり



塩素の臭いが鼻をつく。

ゆらり、ゆらり
揺れるボートは
どこへ向かうのか。

まるで機械みたいに
同じ笑顔で同じ接客を
繰りかえす従業員が、

鬼灯様と白澤様を
見た瞬間に表情を変えて

『お待ちしておりました。
……さあ、こちらへ』

極々小声でそう呟いたときは
心底驚いたのだけれど。

私たち三人を乗せた
ボートが急勾配を降りて

行き着いた先には──

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