第11章 終わりのはじまり
どうしてこうなった。
私は自分の身に降りかかる
カオスを処理しきれず
呆然と立ち尽くしていた。
目の前には魔法の城
となりには火山と海
お分かり頂けただろうか。
そう、──ここは
決して大声では言えない
あのランドである。
「どうして僕がひとりで
乗んなきゃなんないのさ!」
「ジャンケンで決まったことに
つべこべ言うんじゃありませんよ」
「やだね納得できない!」
岩っぽい山から
滝っぽい水が流れてて
木っぽい船で進む
そのマウンテンを前にして、
駄々をこねる神さま
それをたしなめる鬼
どう頭を捻っても
カオスでしかない。