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(R18) 雑草ノ花 (弐) ─鬼灯の冷徹─

第10章 花割烹狐御前



「それで、お前が私の
薺に何したって……?
答えによっちゃ埋めるぞ死ね」

「何答えても殺すつもりだろ!
つーか痛い!潰れる!
もうひとりの僕が潰れる!!」

「潰れろそして死ね」

「ふぎゃあああ!!」


そんなこんなでまあ──

この上なく通常営業の
お二方なわけなんだが。

「まあまあ旦那方、喧嘩は
そのへんでお納めくだせェ」

鬼神と神獣がフルパワーで
暴れたんじゃ、店が
ひっくり返っちまう。

両の手でゴマをすりすり

背中をこれでもかと
丸めて言うと、
ようやく鬼灯の旦那は

白澤の兄さん(の兄さん)を
すり潰そうとするのをやめた。

とりあえずは一件落着

わしゃいつもこんな
役回りじゃ。……寿命が
いくつあっても足りんのう。

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