第14章 男の悩み【凛+宗/B】
『いやぁあ!……イクっ……?』
宗介の口内は吸引力が強く、敏感な望自身は直ぐに絶頂へと導かれる。
が達しそうになったところで、宗介は彼自身から口を離してしまう。
急に止めてしまった相手に、(何で?)と物欲しそうな眼差しを向ける望。
宗介はフッと軽く笑い。
『宗くん?』
「俺と凛、どっちが愛撫上手い?」
『えっ』
「答えられたらイカせてやるよ、どっちだ?」
『そ、そんな事……言える訳ないじゃんっ』
「そうか、なら……言わない限りイカせねぇからな?」
『えっ!?……や、やだっ……ぁあ!』
意地悪な笑みを浮かべる宗介は、そう言って二本の指を舐めて、望の尻穴にズブッと侵入させる。
(さっきと言ってる事違うじゃん!)と思いながら、望は背を逸らして彼の太く骨張った指を呑み込む。
(そうとう使ってるな……)
簡単に指を受け入れた尻穴に内心そう思った宗介は、二・三回出し入れした後気を遣う必要がないと判断し、指を激しく動かし容赦無く前立腺を刺激する。
『あ"っ!……ひゃァあ!!……そこっ……ダメぇ!』
「ほら、ちゃんと言えよ……凛と俺、どっちが気持ち善い?」
『分かんなぃー!……ど、どっちもっ!』
「そう言われると、俺が気持ち善いって言わせたくなるなぁ」
嫉妬した訳ではないが、凛のテクニックもそうとうあると理解した宗介は、絶頂を煽る様に指の動きを加速させると同時に、望自身も咥えてバキュームの様に強く吸い上げる。
腰を浮かせて背を弓の様に逸らし、望は派手に宗介の口内に欲を吐き出す。
『やぁ!……飲まないでっ』
「んっ……布団汚したら面倒だろ……それよりどうする、最後までするか?」
『だ、ダメ!最後までしたら兄ちゃんに怒られる!』
「拒んでも最後までヤるつもりだけどな」
望は宗介の胸を押して、相手の問い掛けに必死に首を横に振る。
そんな望の言葉を最初から聞く気はないのか、宗介は相手の両手を頭上で掴み上げると、自身をズボンから取り出し望の尻穴に宛がう。