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淡い恋心

第24章 歪んだ愛情表現Ⅱ【優一郎/B→N】



「ん……ぁっ……ここは?……んァ」

「優、やっと起きたか?随分気を失っていたな」

「な!?何やって!」

優一郎が目を覚ますと天井には立派なシャンデリアが飾られて居り、次に下半身に異様な刺激が来た。
声するの方に視線を向けると、昔見た事のある光景を目の当たりにして目を見開く。

レンは相手が目を覚ます前に服を全部脱がして居り、両手を後ろで縛って股間に顔を埋めていたのだ。

「私はとても悦んでいる、優はまだ女を抱いた事がないんだな」

「悦ぶな!」

「私の言い付けを守り、誰にもこの身体を触らせていないんだな?」

「誰もお前の言い付けなんか守ってねぇよ!彼女を作る余裕なんか俺にはねぇんだよ!……俺はお前等吸血鬼を殺す為に生きてんだからな」

人は変わる。
四年前、初めて私が優に触れた日。
お前は吸血鬼に歯向かっていたが、ここまで殺気に満ちた目を私に見せた事はなかった。
拒んではいたが私の愛撫に素直に感じ、とても愛らしい反応を見せた。
こいつを私の物にしたい。
そう思い続けて、ずっとお前を探し回った。
私が一人に執着するのは珍しい。
しかも人間の子供など……

なのに優、お前は私を睨み威嚇している。

レンは優一郎のこめかみを片手でガッと掴むと、目を隠し耳元に顔を近付け……

「吸血鬼を恨むのは貴様の勝手だ、好きにしろ……だがな二度と私にその目を向けるな、眼球を刳り貫き普通に死ぬよりも惨いやり方で殺してやる」

「……っ……」

「私は冗談は言わん。お前は大人しく私に抱かれて居れば良い」

「ふざけんな!放せよ!」

「どうせお前は私には勝てん。昔の頃の様に私の下で善がり、ここを嬲られ私の愛撫に屈する」

「俺はもうガキじゃない!お前なんかに負けねぇからな!」

「ふっ、また我慢比べか?……そうか、私もまた言われたいからな」

「何を?」

目を隠していた手を退けて、優一郎の唇を親指の腹で撫で。

「忘れたのか?この口から私が欲しいと言い、お前のモノを散々可愛がってやっただろう?」

「!?……や、やだっ……」

「安心しろ、長時間掛けてたっぷり調教してやる……私なしでは居られない様にな」

レンの唇が俺の唇を奪う。
舌が・手が・俺の身体中を這う。

忘れたかったのにまたあの感覚を思い出しちまう。
拒みたいのに身体は正直に反応して、忘れる事を許させない。

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