第23章 歪んだ愛情表現 Ⅰ【優一郎/B】
「う、旨い訳ねぇだろ!この変態!」
「変態とは失礼だな、優が魅力的なんだ……ここもピンク色で美味しそうだ」
「あっ!もうやめろって!……んぁあ!」
いつもなら人間だろうが吸血鬼だろうが、歯向かって来る者や悪態を吐いて来る者には制裁を与える程冷酷な男だが、優一郎の涙目で顔を真っ赤にして抵抗して来る姿は、レンの理性を奪ってしまいそうな程魅力がある。
優一郎自身から顔を離したレンは、上を向いて今度は胸にぷっくりと付いている蕾を真近で見つめ、甘い吐息を吹き掛けると舌先で転がし、業とらしくチュウチュウ音を立てて吸い付く。
「はぁ……やァ……これやだっ……んぅ……」
「イッたばかりで感じ易くなっているからな……ゆっくりしてやる」
「あぁ!……ふぅ……はァん!……」
「こっちもか」
蕾も最初は優しく焦らす様に舐め回し、左右交互に刺激を与えてやる。
嫌がっている割に、優一郎は無意識に自身をレンの腹に擦り付けている。
レンはその様子にクスっと微かに笑うと、蕾にそっと歯を立ててカリっと甘噛みをする。
「んぁああ!」
「今にもイキそうだな」
そう言うとレンは唇が触れ合いそうな程、優一郎と顔を近付け目を細めて誘惑する。
「またイカせてやろうか?」
「や、やだ!……もうアレはっ……」
「さっきから私の腹に当たっているが?」
「違う!お前がこんな事するからっ!」
「だから責任を取ってイカせてやると言ったんだ……言え、優……私に触って欲しいと」
「絶対ぇ、言わねぇよ!」
「そうか、それは残念だ」
「えっ?」
レンは優一郎の両手を頭上で縛り上げ、両足を大胆に広げてベッドの足に括り付けると、優一郎自身にローターを付ける。
「な、何だよ……これ?」
「お前が素直になるまで、これで弄ってやる」
「……っ……」
「お前の口から私が欲しいと言うまで、この行為を止めるつもりはない。精々壊れるなよ?」
レンはベッドから下りて足元に椅子を持って来ると、偉そうに脚と腕を組みリモコンを見せ付ける。
面白そうに妖しい笑みを見せるレンとは対照的に、怯えた表情をする優一郎。
そしてクイっと、リモコンのスイッチを持ち上げる。