第23章 歪んだ愛情表現 Ⅰ【優一郎/B】
「良い加減やめろよ!レン!……んっ……」
「このままの方が苦しいだろ?優……他の吸血鬼共に歯向かって、危ない目に合っていたお前を助けてやったんだ……感謝してくれても良いくらいだ」
「だれがっ!……ぁっ!……」
「本当、強情だな……でもそんなお前も可愛い」
吸血鬼達が住む、地下都市の一室。
上級貴族、レン・ウォーリーの自宅。
百夜優一郎は先程、家畜を監視している吸血鬼達に歯向かい、殺されそうになったところをこの男に助けられた。
人間で言えば二十半ばから後半、フェリドやクローリー並みに顔の整っている成人男性。
子供等、普段は放って置いて家畜としてしか見ていないがレンは優一郎を見て酷く気に入ると、自宅に招いてベッドでまだ未発達な小さな身体を弄んでいる。
「見ろ、優……こんなに垂らして……美味そうだ……」
「やめろよぉ!……あっ!……食べるな!」
「歯、立てられたくなかったら大人しくしていろ……これでも私は優しい方だぞ?」
「やだっ……何かへんッ……」
「大丈夫だ、お前はただ感じていれば良い」
舐められているところ等見られる訳もなく、ふいっと顔を背ける優一郎をチラと見れば、レンは相手自身を掴み舌で一舐めする。
まだ童貞であるそれはとても可愛く思え、意地悪をしたくなってしまう。
声や脚が震えているのが解れば、初心な反応に愛おしさも覚える。
「もっと声を出せ、優……気持ち良いだろ?」
「気持ち……っ……良くなッ」
「そうか……私の愛撫はお気に召さないか……これはどうだ?」
「ひゃぁ!……あぁあ!」
「良い声で啼けるじゃないか……一度イケ……」
「やだっ……来るっ……やめ……ぁああ!!」
親指で裏筋を撫で、舌や唇を遣って尖端を弄ると焦らす様に扱う。
素直じゃない優一郎も可愛いと思っているレンは、低い声で「イケ」と囁けば小さな自身を口一杯に咥え、一気に強く吸い上げる。
初めての愛撫で子供の優一郎がそれに耐えられる筈もなく、身体を大きく跳ねらせるとレンの口内に派手に達してしまう。
「んっ……やっぱり甘くて美味しい」
「っ!?」
優一郎の欲を出し切るまで口を放さず、ゴクゴク喉を鳴らして飲んでしまえば、相手を真っ直ぐ見つめて「美味しい」と呟く。