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淡い恋心

第21章 奇跡家の受難【高尾/N】



「べ、別にそういう訳じゃねぇけど!大兄は悠鬼を抱いてる時、どう思ってんだよ?」

「女が出来るまでの性欲処理、妹以上の感情はねぇよ」

「性欲処理って......そういう言い方は良くないんじゃねぇの?」

「良いじゃねぇか、本人も悦んでんだから......それにお前だってそう思ってんだろ?まさか実の妹にマジになってる訳じゃねぇよなァ?」

「......ねぇーよ」

事の発端は、悠鬼が中学二年生に上がった頃。
思春期の大輝と和成は最初、女子の躰に興味深々で家族には内緒で悠鬼にセクハラをしていた。

幼い頃から悠鬼と末っ子のテツヤは、大輝に意地悪をされて居り絶対に逆らわない。
逆らえないまま悠鬼はセクハラをされ続け、今では大輝・和成・敦・涼太の性欲処理にまでなってしまった。

自分達が始めた事だが、和成は今頃になって罪悪感を感じている。

(可愛いからつい我慢出来なくなる......俺も最低だなぁ)







『テツくん、今年受験でしょ?何処行くか決めてるの?』

「はい、悠鬼姉さん達と同じところ行きます」

「真太郎以外、皆同じ所かよ」

『テツくんとは一年しか一緒に通えないよねぇ......残念......』

「悠鬼姉さん......その間、一緒に登校しましょう。僕もバスケ部に入りますし」

「それは無理だなァ......こいつは遅刻魔だからな」

「遅刻魔なんですか?」

『......っ......』

「餓鬼には分かんねぇよ」







お風呂から上がった悠鬼は、もうそろそろ寝ようと自室に入ろうとしていた。

「何処行くんだよ、悠鬼」

『大兄......もう寝るの』

「寝かせるワケねェだろ?明日は休みだしなァ......」

『やだ!......もう......本当に壊れちゃうっ』

大輝に「休みだしなァ」と妖しい笑みを向けられた悠鬼は、少し怯えた表情を見せて一歩退くが、問答無用で手首を掴まれ大輝の部屋へと引き摺り込まれる。

週末になると特に大輝との行為は酷く、何回も抱かれて一睡もさせてくれない。
悠鬼の意志や体調等気にする訳もなく、ベッドに放り投げると上に覆い被さる。


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