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淡い恋心

第21章 奇跡家の受難【高尾/N】



絶頂を迎える前に中断になり、苦しそうな真太郎NAME1#には恥ずかしさよりも、早くイキたいという感情の方が勝っているので、そのまま和成の指を自分の指と一緒に膣内に挿入してしまう。

「そんなに煽るなよ、悠鬼っ......真ちゃん達は先に行ってて?」

「ちぇ......いっつも和くんが良いとこ持って行くんスよねぇ」

「ほら、真兄行こ~」

「ちょっと待て、お前等!」

結局妹に甘い和成は三人を先に行かせ、悠鬼の要望に応え様とする。

『和くん......』

「ん、分かってるって。俺もあんま余裕ねぇからな」

とろんと物欲しそうに見上げて来る悠鬼の唇に口付けを落とすと、ベッドに寝かせて深く甘ったるいキスをする。
歯列をなぞり舌を絡ませ、息苦しい程の口付けに酔い痴れる。

薄く目を見開くと、悠鬼は愛おしそうに俺を見つめている。

あぁ、俺はこいつを妹ではなく、ずっと女として見て来たんだと今更後悔してる。
悠鬼のこの姿を独り占めしたい、いくら兄弟でも抱かせたくない。

だからこの時だけでも......

「悠鬼、二人っきりの時は......呼び捨てで呼んで?」

『呼び捨て?』

「和成って」

口を離して悠鬼の柔らかい唇を、親指の腹で優しく撫でながら囁く様に頼む。
恥ずかしそうに瞳を潤わせていたが、頬を真っ赤にして『和成っ』と言われた瞬間、唇を再び重ね合わせたのと同時に既にズボンから出していた自身を、膣内に一気に捩じ込む。

『んぅー!!......ふぁ......やぁん......』

強い刺激に耐えられず、悠鬼は挿れられた瞬間にビクンと大きく跳ねて達する。
それでも和成の口付けと腰の動きは緩まず、部屋中に厭らしい水音が響く程、最初から容赦なく腰を打ち付けられる。

『あァ!......和成っ......激しぃ......ひゃぁ!』

「悠鬼の乱れてる姿もっと見たい......はぁ......今は俺だけ見て?」

『んぁあ!和成っ......好きぃ!』

「えっ......悠鬼......」





その日の夜。

「なぁ、大兄ぃ......大兄は抱いてる時、悠鬼に好きって言われた事ある?」

「あ゛?ねぇよ、何だ急に......言われたのか?」

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