第21章 奇跡家の受難【高尾/N】
もう既に悠鬼の躰は、気持ち善いこの快感の虜になってしまい、フラフラの躰で真太郎に近付くと、ギュッと腰に抱き付いて涙目で見上げる。
『真兄、誰にも言わないでぇ?』
「......っ......言える訳ないのだよ」
『ありがとうっ......真兄のココ、おっきくなってるッ』
「こ、これは......」
「うわぁ、悠ちゃんに欲情しちゃったんスか?」
「真兄、やらしい〜」
「煩い!」
悠鬼は真太郎の膨らんでいるズボンを、手の平で撫でると唇でゆっくりファスナーを下す。
物欲しそうなとろんとした顔に、甘い吐息。
普段の悠鬼からは想像出来ない程、今の妹は色っぽい女性の姿をしている。
可愛い妹にこんな事をさせて良い訳はない。
直ぐに止めさせるべきだが、自分自身が悠鬼の舌に舐められたり咥えられたりと、初めて知る快感に真太郎は拒めずに感じている。
「やっぱり、真ちゃん童貞じゃん!長男なのに」
「煩いのだよ、和成っ」
「ハハ、どうよ?......初めての愛撫は?」
「......っ......」
『私のお口......はぁ......気持ち善くないの?』
「!?......き、気持ち善いのだよ......悠鬼」
「……」
結局和成にからかわれた真太郎は、ほんのり頬を赤く染めて童貞なのを恥ずかしがるが、直ぐ下半身に来る刺激に意識を持って行かれる。
和成の問い掛けに真太郎が何も言わないのを気にした悠鬼は、一旦兄自身から口を離して見上げて困り顔で聞き返す。
妹には強く出られない真太郎は、うっと息を詰まらせて少し戸惑うが、素直な感想を述べる。
その時の表情と声色はとても優しく、まるで彼氏が愛しい彼女を見つめる様にも見えて、和成は一瞬面白くなさそうに表情を曇らせる。
「悠姉のここ......旨そうっ......」
『ひゃあ!?......やぁ......舐められなっ......んぁ......』
「ほら、悠ちゃん......ちゃんと愛撫しないと真くん辛そうっスよ?」
真太郎への愛撫に集中している悠鬼だが、腰がふりふりしているのに気が付いた敦は、姉の後ろに立って腰をグイッと高く上げさせると、小さい尻を大きな手で鷲掴み大胆に広げ秘部に顔を埋める。