第1章 大嫌い Ⅰ
そういって梨子はメニューを取り出して私の隣に座った。
メニューを一緒に見るためか少しくっついている。
梨子「海央は何にする~?私的にはこのケーキとかー。あ、このパフェも美味しそうだなー。あ、このミルクレープも魅力的だよ~。はわわ~☆」
この子1人でスイーツの世界を駆け回ってるな…
奈美「もー。梨子ってば、そんなんだから体重が2…っ!いったぁぁぁぁぁぁぁ」
梨子は涼しい顔でメニューを眺めているが、梨子の向かいの席に座っている奈美は涙目になりながら足を押えていた。
きっと、机の下で事件が起こったに違いない。
一方、由花と星奈は2人で仲良く何事もなかったかのようにメニューを見ていた。
こいつら恐ろしい…。
梨子「海央決まったー?」
私の顔を覗き込みながら、梨子が訊ねてきた。
海央「そうだなー。このティラミスにしようかな。」
適当に目についたものを口にだした。
本当は対してお腹が減っていたわけではない。
早く皆と話をして盛り上がっていろいろふざけあったりしたかっただけ。
1ヵ月半振りくらいにやっと会えて話ができるんだもん。
話たいことも聞きたいことも沢山あるんだよーだ。