• テキストサイズ

何事も第一歩から始まります〜冒険の一歩〜

第1章 新たなる出会いの1歩


馬車の運転手の仕事に就いてから
半年がたった

仕事にもなれアリババ君ともかなり
仲良くなれた



「アオバー!!」


聞き慣れた声に振り返ると


貴方「アリババ先輩!」
アリ「アオバわりぃけど今日残業があるから先帰ってくれ」
貴方「わかりました!」

そして俺はいまだにアリババ君の家に
居候してる


コツコツ


コツコツ


貴方「(アリババ君遅くなるのか…飯つくって先に寝とくか)」



コツコツ

コツコツ

コツコツ

ピタッ


貴方「ただいまー」


シーン


誰もいない部屋に自分の声が響く


独りで飯を作って

独りで飯を食べる

前は当たり前だったことが
今ではこんなにも寂しく感じるなんて
思ってもいなかった

[独りはさみしい]

そんな感情ととても大きな孤独感に
襲われ思わず涙が零れそうになる

思えばこの世界に来てからは
独りになることはなかった
いつも誰ががまわりにいて
「ただいま」
って言えば
「おかえり」
って返ってきた

それは計り知れないほどの幸せなんだ


ポタリ

ポタッ


気がつけば俺の目からは涙が零れていた


ゴシゴシ

ゴシゴシ

ゴシゴシ


貴方「なんでぇ?」


拭いても拭いても
涙は止まらない
嗚呼、なんて自分は弱いんだろう
再び自分の弱さを感じてしまう


貴方「ハハッ」

嘲笑してしまうほどに
無様で情けない

自分が嫌になる


そして逃げるように
意識は闇に堕ちていく


「ただいまー」


遠くでアリババ君のこえがしていた
/ 14ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp