第3章 冒険の始まりの3歩
〜オアシス都市チーシャン〜
「いやー、助かったよおにいさんが
泊めてくれるなんて!」
アリ「当たり前だろ〜〜」
アリ「命をかけて同じ敵と戦ったんだ、
もてなさせてくれよ」
アリ「もう友だちだろっ?アラジン!」
アラ「うんっ!」
アラ「ところでおにいさん」
アリ「なんだ?」
アラ「アオバ君は大丈夫なのかい?」
アリ「……多分こいつの事だから明日
にでもなればケロッと起きてくるだろ!」
アラ「そっか…それなら良かったよ」
アリ「なんでそんなにアオバの事気にかけてるんだ?」
アラ「わからないけど、なぜだかとても
アオバ君は懐かしい感じがするんだ」
アラ「ウーゴ君もなぜだか気にしてる
みたいだしね」
アリ「……そっか」
アラ「そういえば、おにいさんとアオバ君は友だちなのかい?」
アリ「……友だち…なのか…?」
アラ「どういう事だい?」
アリ「アオバは半年前に運転手になったんだそれで俺が仕事を教えててアオバは
俺の事[先輩]って言うんだよ」
アラ「へぇ〜、そうだったのかい!」
アリ「ああ、あのときは驚いたな〜」
アリ「出会って初日に一緒に暮らすことになったんだからな!」
アラ「初日にかい!?」
アリ「ああ、来たばっかりで住むところがないから居候させてくれって泣いて頼まれたんだよ」
アリ「気づけば半年経ってて今じゃもう
一緒に帰って、アオバの作った飯を一緒に
食べて、同じ時間に寝て、朝アオバを起こして、一緒に家を出るって事が当たり前に
なってんだよなー」
アラ「仲良しなんだね!」
アリ「ああ、でも俺はいっつも助けられてばっかなんだよ」
アリ「だから俺は、こいつに恩返しが
してーんだよ」
アラ「!…アオバ君は恩返しなんて求めてないんじゃないのかい?」
アリ「だろうな!でも、自己満足みてーなモンだよ!」
アラ「おにいさんはアオバ君の事が大好きなんだね!」
アリ「う、うるせぇ!ほら着いたぞ!」