第2章 全ての始まりの2歩
〜アリババside〜
アリ「アオバ!!」
目の前からアオバがいなくなった
不思議な力で女の子を助け落ちていった
ブー「ああ、良かった無事だった…」
ブー「おい、お前早く車を出せ!」
おい、誰か助けろよ!!
ブー「チャンスだ!砂漠ヒヤシンスは
“エサ”を食っとる間は動かん。」
死んじまうよ…
ブー「あの大きさの“エサ”ならそうすぐには食い終わらんだろう」
ブー「ワシの酒を逃がそう!!早く!!」
誰か 誰か…
ブー「ホレホレ酒を運べ!!」
ドン
ブー「お前は働きがいいから、特別に金を多くやるぞ。2倍がいいか?3倍か?」
ブー「ん!?」
ブー「あーー…泣くな女よ。お前の子供は助かっただろう?何をそんなに泣く必要があるのだ?もしやあの運転手の母親か?」
ブー「なら、あの運転手の“代金”なら
ワシがいくらでも“払ってやるから”…」
ガツ!!
誰かじゃねえよ!!
殴られブーデルは飛んで行く
アリ「てめえの汚ぇ酒で!!!」
アリ『人の命が買えてたまるか!!
バカ野郎!!』
アリ「アオバ!今助けるぞ!!」
ワーッ
ワーッ
アリ「くそっ…くそっ!!
やっちまった!!あれだけ我慢してたのに全部………」
アリ「でも、今はそんな場合じゃねぇ!」
アリ『アオバ!!』
アリババの脳裏にアオバとの
思い出がよぎる
「アリババ先輩!」
「いっただっきまーす!!」
「お前、よくそんなに食えるよな」
「だっておいしーですもん!」
落ち込んでる時だって
「アリババ先輩!元気だして下さい!」
「アオバ…俺もうダメだ…」
バチン
「いって!なんで殴るんだよ!」
「なんでじゃないですよ!目の前でクヨクヨされるとイライラするんですよ!それに
[絶対ダメなんかじゃない]です頑張れば
いつかいいことありますよ」
アオバの笑顔にどれだけ助けられたことか