第2章 全ての始まりの2歩
貴方「(バレたら……死ぬ)」
アラ「アオバ君?どうしたんだい?沢山
汗をかいているよ」
貴方「え!あ、いやー!砂漠は暑いからなハハハ……(頼むから近づくな!バレる!
バレる!死ぬ!名前も呼ぶなバレる!)」
汗は汗でも大量の冷や汗が
俺の全身をつたう
馬車に乗り込んで出発
アリババ君がアラジン君となんか話してる
けどそれどころじゃない
ズダァァァァァァン!!
馬車が突然勢いよく横に倒れる
「なっ…なんだ…!?」
ズゴゴゴゴ
「何アレーっ!?」
馬車に乗っていた親子の母親が
声をあげる
アリ「[砂漠ヒヤシンス]だ…!!」
一瞬で辺りは騒然とした空気になる
アリババ君とブーデルが酒を運ぶなか
女の子が酒と一緒に落ちてしまう
貴方「!!」
アリババ君とブーデルは手を伸ばすが
ブーデルが酒を優先して女の子は落ちる
……ハズだった
ダッ
アオバは考えるより先に体が動いていた
躊躇なく穴に飛び込み女の子を抱き締め
貴方「オブリージュ!!」
そう叫んだ瞬間
女の子は宙に浮かび母親の元へ帰って行く
安心したのも束の間
ボチャッ
アオバはヒヤシンスの中に落ちてしまった