第3章 バスケ部
「やっぱり強い…」
「てゆーか勝てるわけなかったし…」
「もういいよ…」
弱音をはきだす、一年生。
『ちょっと…』 火「………もういいって…なんだそれオイ‼」 黒「落ち着いてください。」 膝カックンって…膝カックンされた大我の顔が妙に面白い…(笑) 『大我落ち着いて?一年全員諦めちゃだめだよ!黒子くんもう使っていいよ?』 黒「わかりました。すみません。適当に もらえませんか。」 みんな、半信半疑…
でも、今にわかる!
黒子くんの才能が!
パスッ
「……え…あっ」
バスッ
「…え……な.入っ…ええ⁈今どーやってパス通った⁉」 「分かんねぇ見逃した‼」
どんどん通るパス。
そして、縮まっていく点差。
「どーなってんだ、一体‼?」
「気がつくとパス通って決まってる⁉」
そう。
黒子くんは、生来の存在感のなさを利用してパスの中継役になっている。
しかも、ボールに触っている時間が極端に短いから阻止する事は難しい。
リ「凛音ちゃん…これって…。」 『ミスディレクション手品などに使われる人の意識を誘導するテクニックです。『ミスディレクション』によって自分ではなく、ボールや他のプレーヤーなどに相手の意識を誘導します。』
リコ「つまり、黒子君は試合中『カゲが薄い』…」
『正確に表現すると「自分以外を見る様にし向けている」んです。』
リ「キセキの世代、幻の6人目!!」