第1章 1.warmth
「できたよ~。」
「おー。アオもビールでいいか?」
「うん!!」
テーブルの上にサラダとハヤシライスとグラスに入ったビール。
「はい。いただきまーす。」
「いただきます。」
「どう?」
「いつもどおり。」
ローが口角をあげて言う。
ローの”いつもどおり”は”美味しい”の意味。
素直に美味しいっていえばいいのに。笑
ご飯を食べ終え、シャワーを浴びに行ったローが出てくるまでに片づけを終わらせる。
片づけを終え、ソファにふぅっと腰掛けるとちょうどよくローが浴室から出てきた。
そして、キッチンからワインとグラスを持ってローが隣に座る。
「まだ飲むだろ。」
「そうだねー。明日お休みだしね。」
「明日どっかいくか。」
「うーーーん。起きてから考える。笑」
その後、映画をみながら2人でワインを1本あけた。
映画のために部屋を薄暗くしていたのとワインのお陰であたしは気持ちいいくらいの睡魔に襲われていた。