第4章 Similar to confession
「は、はんせい....してる?」
「してる」
「ぷふッ....ローが、....は、反省?」
「反省っつうーよりも後悔してる。」
「.....」
「人生で絶対したくねぇことの一つだったがな。」
「.....なのに、....して、くれたんだ。」
「.........」
「なら、いいよ.....ゆ、ゆるす。」
目の前にあるワイシャツのボタンを一つずつ外していって前を開き、忌々しいキスマークがあった所を確認する。
ローはその間、何も言わずにそれを黙って見下ろしていた。
____鎖骨の下。
さすがにもう消えかかっている薄い痕がある箇所に唇をつけ、ちゅぅ、と吸い付く。
また鮮やかに赤くなったキスマークを指でなぞった。
「......私が、つけた、キスマーク。」
「........」
「.....もっと女よけになるようなところに、つけよう、かな」
笑いながら冗談っぽくそう呟くと、顔を丸ごと包むように両手で掴まれて、そのまま微かに唇同士が重なった。
小さく啄ばまれては離れ。
優しく唇を撫でるようにされては離れ。
ローの口から吐かれる微かな息さえ、愛おしい。
唇が離れたとき、小さく目を開けてみると、ローも薄目で私を見ていた。
「好きだ。」
唇にかかったその言葉は、
ズタズタになっていたはずの胸の中を、優しく治してくれるようだった。
私も。
と囁き返せば、また振ってくる温かなキス。
そのとき初めて気付いた。
ローのキスは
甘い甘い告白に似てる....。
{あの、女の人.....}
{もう二度と目の前に現れることはねぇ、安心しろ。}
{......}
{......}
{.....何したの?}
{さぁな}
(........怖すぎ)
Fin