第4章 Similar to confession
はふ。と呼吸をすると、私の唇の端にローの唇が移動する。
ちゅ、と可愛いキスをされて、切ないやら幸せやらで、何だかどうしようもない気持ちが溢れて。
ローの懐に入るようにして、彼の体に手を回した。
ワイシャツからのぞく男らしい首に顔を埋めて、ギュウっと力を入れる。
「ロー・・・・好きよ。」
ローは黙って、私の頭を小さく撫でてくる。
血管が薄く浮かぶ首元にも啄ばむようなキスをして、鎖骨にも唇をつけた。
ふと、ワイシャツのボタンが2つ程外されている隙間から、赤い痕が見えて、
ギクリ、と一瞬で全身が冷えたかのような感覚に陥った。
___これって・・・まさか・・・
首に顔を埋めたようにしたまま、目をチラッと上へ向ける。
ローは目を閉じていて、私の頭に手を置いたまま、何もアクションを取ろうとしない。
____隠すことは何もない、って態度だな。
ワイシャツのボタンに手を掛けて、ゆっくりと一つずつ外していく。
ローも私の服に、背中側から手を掛けてきた。
裾から滑り込んできた大きな手が、背中を直接、触れるか触れないかの感じでゆるゆると色っぽく撫でてくる。
ゾクゾクする感覚を我慢しながら、震える指先で全部のボタンを外して、思い切ってシャツを脱がせるように彼の素肌に手を滑らせた。
そうした瞬間、私は思わず、息を呑んだ。
さっきチラッと見えた赤い痕が、くっきりと姿を見せたからだ。
____間違いない。
私は今日までの1週間、ローに会ってなかったし、最後に会った時も、セックスはしなかった。
そもそも、、、ローにこんな印、つけたことない。