第4章 Similar to confession
高校時代
同じ高校に通う学年首位のローにずっと好意を抱いていた。
ただ当時は、年上の大人の女性しか相手にしなかったローに告白する強物の女子みたいに、強くはなかった。
でも、今こうして自分が大人と呼ばれる歳になって、ローと再会なんかしたら、、、、
もう、気持ちを言わずにいられなかった。
押して押して。
”お願いします。付き合ってください。なんでもします。”
何回目かにそう言うと、それまで「断る」だったのが、
遂にため息に変わった。
そしてローは、言ったのだ。
『俺は今まで恋人なんか作ったことがない。恋とか愛とか全然わかんねぇ。それでもいいなら付き合ってやってもいい。』
と。
壊れたおもちゃみたいに何回も頷く私を見て、ローは初めて私の前でフッと笑った。
それから1年半。
奇跡的に続いている。
ローは思ったよりずっと・・・・優しい。
今じゃ、笑顔もたまーーーに見せてくれるようになった。
もっと邪険にされると思っていたけど、口では毒を吐きながらいつも結局は受け入れてくれる。
ローからは好きだなんて言われたことはないし、きっとこれからも無いと思うけど。
でも充分。
こうして”彼女”というポジションにいれるだけで。