第2章 2.ホームの君
・・・・ピピピっ・・・
でもその5分後。
「ローさんからだ・・・」
届いた1通のメール。
恐る恐る開いてみれば、
[#NAME1#?
どうした?俺からメールするって言ったの待ちきれなかったか?]
見た瞬間に体中の体温が跳ね上がった気がした。
あたしの真っ白なメールを見て、クククっと特徴的に笑うローさんの姿が想像できる。
[すみません!!空メール送っちゃって・・・。
今日は送ってくれてありがとうございました☆]
恥ずかしい気持ちと嬉しい気持ちの中、ローさんに返事を返す。
[俺もさっき家についた。
#NAME1#は明日もバイトか?]
[おかえりなさい。
明日はバイト休みです☆]
[じゃぁ、明日放課後どっかいかねえ??]
!!!!!
帰ってきた文面に、激しく揺れた心臓。
それは偶然じゃなく、確かな約束。
初めての必然。
「行く!!!行きます!!」
メールなのに思わず口にした私は相当浮かれている。
{どうしよう・・・誘われちゃった!!///}
緩む口元を抑えることもなく、ベッドに沈んで
メールを見ながらニヤニヤしてしまっている。
{メール・・・・全部保護しようかな・・・}
でも、舞い上がっていたせいで返信を忘れていた私に、
[明日、用事でもあるか?]
ローさんが催促のメールをくれたのは5分後のこと。