第2章 2.ホームの君
家の中に入って、一気に緊張が解けヘナヘナと玄関に座り込んでしまった。
{どうしよ・・・ローさんに送ってもらっちゃった。
しかも番号まで交換しちゃった!!/////}
思い出すだけで顔が火照る。
「#NAME1#!!玄関なんかに座り込んで何してるの?!
ご飯できてるから着替えてらっしゃい。」
母の声で我に返り着替えようと部屋に向かう。
なんだか胸がいっぱいで、食欲なんてどっかにいってしまっていた。
「お母さん・・あたしご飯いいや。」
そういって部屋へ戻った。
{お礼のメールいれておこうかな・・・
あ~でもメールするって言ってくれたし、あたしから送るのは迷惑かな・・・
それよりも本当にメールしてくれるのかな・・・}
作ろうと開いた真っ白なメール画面を見て、
はぁ~と大きくため息をつく。
そんな臆病な自分が嫌になる。
ローさん。。。
さっきまで一緒にいた彼の低い声と整った横顔を思い出すと、胸がキュッとする。
いつも見てた素敵な人。
見るだけで満足だったのに、助けてもらって、一緒に帰れて、携帯番号まで交換できて・・・
ちょっとだけ・・・
ほんのちょっとだけ、自惚れたい。
少なくとも嫌われてはいなくて、
ちゃんと貴方の視界に入っているんだって・・・
そう思いたい。
「え・・・?あ~~~~~!!!!!」
自惚れた罰なんだろうか・・・
ふと見た画面には「送信中」の文字。
ちょっと待って!!空メール送っちゃってる!?
ヤバイヤバイ!!
早くストップストップ~~!!
「・・・・送信完了・・て」
送っちゃった・・・・・最っ悪。。。
初めてのメールが・・・!
「嫌がらせって思われる・・・」
大事な大事な恋の芽ろ自ら摘んでしまった気がして、
ベッドの上で唖然とした。