第2章 2.ホームの君
Side LAW♂
今朝、ホームでの#NAME1#の笑顔を見て1日中ご満悦のロー。
そして、そんなローと一緒に帰るシャチとペンギン。
「キャプテ~ン!!なんかいいことあったんすか?
あ、わかった!!今日ソウルキングのNEW ALBUM発売だからっすか?!」
「・・・・そんなんで俺がウキウキするとでも思ってんのか。そんなんじゃねぇよ。」
「じゃぁなんすか~?!気になるじゃないですか~!!」
「このあいだおもしろいもの見つけたって言っただろ。
それだけだ。」
めっちゃ気になる・・・とまだブツブツ言っているシャチ。
その横でフッと笑うペンギン。
「おい、シャチ。ソウルキングのALBUMお前買えよ。
そして、貸せ。」
「え~~~!!自分で買えばいいじゃないっすか!!」
「イヤだ。」
「イヤだって子供じゃないんだから・・・「買え。」
・・・・・。。はい。」
ローにめっぽう弱いシャチは従うしかないのだった。
そして3人が立ち寄ったのは、ローの家の最寄駅の近くにある黄色い看板に赤い文字でお馴染みの某CDショップ。
シャチが目当てのCDを購入している間別のフロアーで自分の好みの曲を探す。
洋楽のフロアに来て、よく聞くアーティストの棚を探していると、そこにCDショップのエプロンをつけた女がひとり。
その横顔はいつもホームで見かける顔。
なにやら一番上の段に背伸びしてCDを整列させようとしている。
{・・・・なにやってんだ?あいつ・・・ククっ。}
「おい。」
俺の声に#NAME1#が反応する。
「えっ?!ローさん?!何で?!//」
{・・・・ローさん。・・っち。さん付けかよ。}
「おまえ、ここでバイトしてんのか?」
「えっ?あっはいっ!!そうなんです!!
あっ!あの、昨日は本当にありがとうございました。」
そう言ってペコっと頭を下げる#NAME1#
病院で会った以来の会話に緊張している#NAME1#。
多分これはチャンスってやつで。
これを逃すわけにはいかね~。そう思った。