第2章 2.ホームの君
Side LAW♂
アオが目覚め、学校へ戻ろうとしたときその病院の医者に声をかけられた。
「ロー君、今日バイトの日ではないんだけどちょっと手伝ってほしいことがあって、帰り少し寄ってくれるかな?」
声をかけたのはここの病院の院長。
「あぁ、わかった。」
朝倒れた#NAME1#を運んだ駅近くの小さな町医者。
ここでローはバイトをしている。
父親が院長を勤める有名病院の跡継ぎでもあるローは、父親の友人がやっているこの病院で勉強中なのだ。
HRを終え、病院に向かい院長室へ行く。
「お疲れロー君。
朝君が連れてきたあの子。昼には熱も下がってたから心配ないよ。」
そう微笑んで仕事を渡される。
フッ・・・と笑って「そうか。」と告げ渡された仕事を持って事務室へと向かう。
事務室のドアをあけると、大量の菓子を頬張る女がひとり。
「おっつ。ロー。」
リスみたいに両方の頬いっぱいにしながら、こちらに手を上げて挨拶してきたのはジュエリー・ボニー。
ここの病院の一人娘。
父親同士が仲がいいのもあって、こいつとは腐れ縁だ。
「・・・ここでものを食うな。」
「いいじゃねぇか。別にあたしの家なんだし。
ってか、今日あんたうちの生徒かついで来たんだって?」
「・・あぁ。お前 アオって知ってるか?」
「○△×☆@★~??」
「まず、その口の中のもんを飲み込め。」
ごくん。
「#NAME2# #NAME1#・・・・どっかで聞いたような・・・
・・・・・・あっ!!!!エースがかわいいって言ってた子がそんな名前だった気がする。」
・・・・火拳屋だと??
・・・・・・かわいい・・だと?!
「しかも、告ってくる!とか言ってすぐ走って行っちまって・・・」
・・・告る・・・だと??!!
「で、振られて帰ってきてやがんの~!!あいつバカすぎておもしろかった~!!」
ケラケラ笑う横でローの機嫌はMAXに悪くなっていた。
「で?その子がどうかしたか?・・・っていうか
なんでそんないきなり不機嫌なんだよ。」
「・・・・別に。」
「変なやつ。」
そういってボニーはまた新しいお菓子の袋を開け始めた。
{あいつは俺のだ・・・誰にも渡さねぇ・・・}
ローの独占欲に火がついた。