第2章 2.ホームの君
駅に着いたのは52分、近くの踏み切りが大きな音を立てている。もうすぐ電車がくる。
あとは階段だけ・・・もしかしたら間に合うかも!!
少しだけ彼に会えるかも!!!
そう思って階段を走って駆け上がった
・・・・・が、階段を上りきったちょうど扉が閉まり電車はそのまま出発してしまった。
やっぱり無理だったか~・・・
ハア・・・ハア・・・・
熱ある身体で階段走って登るのは・・・さすがにシンドイな。
そんなことを思ってふらつく身体を何とか支えて息を整える。
そしてふと隣のホームへ目を向けると
・・・・彼がいた。
電車に乗って行ってしまったはずの彼が
今私のほうをまっすぐと見つめている・・・・
・・・・なんで?なんでいるの??///
訳がわからなくてあたりをキョロキョロしていまう。
そしてもう一度彼を見ると・・・
こちらを見て ニヤっと口角をあげて笑った。
一気に心臓がドキンっと跳ねた。
そして次の瞬間頭が真っ白になって意識が途切れた。