• テキストサイズ

LAW -short-

第2章 2.ホームの君


Side LAW♂


7:51

{・・・・今日はやけに遅ぇ。寝坊か?}


いつものようにいつもの場所で本を読みながら電車を待つロー。


今日は女の姿がない。


いつもなら遅くても5分前にはホームにいるはずなのに・・・


そうこうしてるうちに電車がホームに近づいてくる。


{・・・・っち。}



ローが電車に乗り込もうとしたときだった。


向こう側の電車の窓をはさんで見える階段。




そこから少しだけ女の姿が見えた・・・気がした。






プシュ~
-発車します。ご注意ください。-

駅のアナウンスとともにそれぞれの方向に去っていく電車。




電車が去った後のホームにいたのは


俺とお前。








あと一歩のところで間に合わなかったのか
ハアハアと肩を大きく上下させているお前。

今日のお前はいつもどおりのボサボサ頭にスッピン。

やっぱり寝坊か・・・と少し笑うロー




まだ息が整っていないままこちらのホームを見るお前。


そこにいるはずのない俺を見つけてなにやらすごく驚いて
挙動不審になっているお前。



{ほんと・・・見てて飽きない奴。。}


何で??という顔をしてこちらを見ているお前に向けて
ニヤッと笑い返す。


するとお前の顔はみるみる赤くなり・・・



そしてお前はその場に倒れた。


/ 56ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp