第2章 2.ホームの君
アオは学校から帰ってお風呂に入り
髪も乾かさずにボーっと明日のことを考えていた。
{明日の髪の毛どうしよう~っていうか、
明日あたし恥ずかしすぎて顔見れないかも。。。}
っくしゅんっ!!
やば、湯冷めした・・・
風邪ひいたらまずいし髪乾かして早く寝よ!!
そうして布団に入って眠りについたアオ。
次の日・・・
ダルイ・・・
そして頭がぼ~っとする。。。
いつまでも起きてこない娘を心配して母親が起こしに来た。
「アオ?起きてるの??遅刻するわよ?」
そういって扉を開けた母。
まだベッドに横になっているあたしを見て
「ちょっとアオ!具合でも悪いの?!」
そう言っておでこに手をあててあたしの体温を測る。
「う~ん。ちょっと熱あるわね~。
念のため今日は休みなさい。後で病院行くわよ。」
休む?!ダメダメ!!
昨日のことが無駄になっちゃう!!!
「大丈夫だよ!!微熱だし。行けるから!」
「そうは言っても・・・「大丈夫!!!」
母の言葉をさえぎりベッドから起き上がり支度をする。
さすがにメイクも髪をセットする元気はなく
いつものようにボサボサの頭とスッピンで駅へと向かった。
家を出て少し早歩きすればまだ53分の電車に間に合う時間だったが、そんな元気はなくいつも以上にゆっくり歩くことしかできなかった。
{今日は53分の電車は無理だな~・・
走る元気ないし。。
やっぱ、休めばよかったかな~。・・はぁ。。}
そんなことを考えながらフラフラしながらも駅へ向かっていた。