第2章 2.ホームの君
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出発した電車の中であたしの心臓はバクバクとものすごい音を立てていた。
{・・・目、合っちゃった。。。///
きゃーーーーーーー///ウソ!?夢じゃないよね?!
今日髪もメイクもちょっとしてよかった~!!}
電車が到着する3分前にホームに着いたあたしは
真っ先に彼を見つけた。
そして、ちょうど本から目線をあげた彼と目が合った。
何秒か時間が止まった気がして
彼と視線が交わった時間がすごく長く感じた。
学校に着くまであたしのドキドキは止まらなかった。
「ナミーーーーーー!!!!!」
「朝からうるさいわよ!アオ!!
どうしたのよ。」
うっとおしそうな顔をするオレンジの髪をした親友ナミのもとへ駆け寄ると、今日の朝の出来事をマシンガンのように話した。
「今日ね目が合ったの!!初めて!!
もうヤバイ!!心臓もたない。」
「あ~~、例のホームの彼??
今日かわいくしたからじゃない??よかったわね。」
「そうなの~!!早起きしてがんばった甲斐があった!
明日も頑張って起きなきゃ!!」
「はいはい。せいぜい頑張んなさい。」
「ナミ冷た~い!」
キンコーンカンコーン♪
「チャイム鳴ったぞ~席着け~。」
担任が入ってきてあたしとナミは席に戻った。
{・・・一瞬だったけどかっこよかったなぁ~。
でもちょっと隈が濃かったような・・・。
明日もこっち見てくれたらいいな~。}
あたしはその日が幸せすぎて
これからありえないとおもっていたドラマみたいなことが始まるなんて思ってもみなかった。