第1章 無関心彼女の憂鬱
田中さんから聞いた話では、どうやら影山と日向が主将の澤村先輩を怒らせたことから始まり、
そしてしまいには、教頭のヅラをすっ飛ばしたとか。
腹痛い、めっちゃ爆笑。
教頭のヅラ飛ばすとかもう伝説としか思えない。
「そんでは、マネージャー志望じゃねぇのかよ?」
はい、来ましたこの話題。
田中さんにまで聞かれると思わなかった反面、そろそろ来るかなとは予感していた。
はぁっとため息をついてしまったわたしを、田中さんは怪訝そうに頭にはてなマークを浮かべている。
しまいには、日向までもが寄ってきては期待したような目でわたしを眺める。
なんなんだ、どうしてそこまで彼らはわたしにマネージャーやって欲しいんだ。