第2章 最悪運者の目撃
「マネージャーの清水潔子です。よろしく」
『あ、えとマネージャー候補のです……』
たまげた、菅原さんと澤村先輩が来てからマネージャーを紹介するって聞いて、あぁ三年生女先輩まじ怖……とかひとりでに怯えていた私の前に現れたのが女神だった。
「も田中側のチームが勝ったらマネージャー入部だから、とりあえず今日は手伝いでよろしく」
「わかった、」
澤村先輩の話をうなずきながら聞く姿、揺れる髪の毛サラサラ、なんのシャンプー使ってんだろ。
女子の鏡ってやつ。勝手に怖い先輩とか思い込んでたけど桁違いすぎてほんとにびっくりした。
じーっと潔子さんを観察してたら、話が終わったのかくるりと私に向き直った。
「よろしくね、ちゃん」
『よ、よろしくお願いします!!』
決まった、私もしマネージャーやることになってもこの女神様となら一生懸命命をかけてできるわ……ていうかこんな美人なマネージャーいることなんで言わないんだ影山ぼけ。
あいつ女子の可愛い美人とかそういう観点なさそうだし女関係に疎いからな、期待してた私が馬鹿だったかもしれない。
「田中のチーム、勝つといいな」っていう潔子さんの発言に田中さんが暴れん限りに騒いでいたのは、頭にキンキン響いて辛かった。