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恋しちゃってるようで

第1章 無関心彼女の憂鬱


「おぉ!!おはよ!!!マネージャーやってくれる気になった?!」





デジャヴ。朝影山のその会話をのらりくらりとスルースキル全開にかわしたはずなのに。

体育館に無理矢理連れてこられたわたしに、朝の挨拶とともに声をかけてきたのは、日向翔陽。




わたしの身長を唯一小馬鹿にできない、同士的存在(任意)




『お前もか、日向君もあの単細胞と同じ思考なのか……』

「単細胞……?影山と一緒かよ!!」

「うるせぇ日向ぼけ!俺は馬鹿じゃねぇよてめぇ!」

『朝から同じ言葉でわたしを貶すあたりがもう馬鹿すぎて笑いがこみ上げる』


ぷっと吹き出したわたしに掴みかかりかけた影山を、日向が怯えたように眺めていたところにもうひとつの足音が早足に聞こえてきた。




「おー、お前ら早ぇな……もか!」

『田中さんきたんで帰っていいっすか』

「ダメに決まってんだろ」






鍵を持った田中さんが、来たというのに逃げられず。


まったく、あの単細胞ほんと鬼畜。
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