第1章 無関心彼女の憂鬱
と、思ったら思いっきりかぶっていた布団を剥がれた。まるで男子と女子の差だ。なんて世の中は不平等なのだろう、
『うるさい影山、まじうるせぇ』
「こんのクソボケ!!学校さぼんじゃねぇよ!!!朝練間に合わねぇだろ!」
狩りにも人ん家だぞ静かにしろよ……と睨んだ相手は、幼馴染でありくっそバレー馬鹿な(多分)健全なる男子高校生。影山飛雄とか言う奴。
話のとおり、くっそバレー野郎、マジ単細胞。無防備に寝てる女子の部屋に入ってくるあたりがさらにクソ。
『なんで毎日ウチくるのさ、さっさと朝練行きなよ』
「お前俺来ないと学校こねぇだろ」
睨む彼は相変わらずこえぇ。上から見られたくない。
むくりと体を起こせば、彼は人仕事終えた……とでも言うように部屋から出ていく。
扉は開けっぱで。
まったくめんどくさい幼馴染である。