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恋しちゃってるようで

第2章 最悪運者の目撃


「っボケがぁぁぁ!!!!早く起きとけっつったろぉぉぉぉ!!!」



土曜日参戦、朝から元気な影山氏。
もちろん試合を見る気で私はいつもより早起きして玄関待機していた。
どうだ影山びびってだろ。

叫び声が聞こえた瞬間、玄関を勢い良く開けてやったら、目の前には驚きの隠せていない影山の表情。してやったり。



『どうだ影山、私やればできる子でしょ』

「んじゃいつもこの時間に起きろよ」

『ちょっとは褒めてよ、


これでも試合見たくて、がんばっておきたんだからサ……』



我ながららしくない理由を正直に白状する。ちょっと恥ずかしいらしくない、慌てて弁解しようとあげた頭は、影山の大きな手によって制された。

そのまま乱雑に、頭を撫でられた、


「ま、まぁ頑張ったんじゃねぇの」

『……褒めるのヘッタクソだな』

「あ?!……というかお前」

『なに……』




するりと、頭にあった手が移動してびくっと肩を踊らせれば、頬に触れられた彼の大きな手。
狭まった顔との距離にも普段は現れない挙動不信が表に出てくる。

ちょ、顔近



「顔、なんか熱い」

『……は?え』

ぱっと、影山から距離を取るように離れれば、影山ちょっと不審そうだったけど、慌てて自分の頬に、手を当てる。





『……熱いかな』
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