第2章 最悪運者の目撃
『あっちがその気なら私もいいですけど』
「顔合わせな、まぁクラスもあれだし見たことくらいあるんじゃないか?」
と、澤村先輩が入口付近に固まっていたメンバーに手招きして、そこからひょっこり、飛び抜けて身長が高いやつとそれについていくかのように、そしてそいつも負けじと彼と身長が負けず劣らずの奴がこちらに。
あれ?あいつら私がさっきぶつかった…奴じゃね。
おい待てあいつら先輩じゃなかったの?
「紹介するよ、マネージャーになってくれる“はず”の、お前らと同じ一年だ」
『え、え、1年?!聞いてませんよ澤村先輩デカすぎですね?!?!』
まさかこの身長で同い年かよふざけんな!
このメガネのっぽでけぇ。2mあるか?いやないか。影山よりちょっとでかいくらいだからな…
影山最後の身体測定身長何センチって言ってたっけかな。確か179とか言って気がするんだけど明らかにそれよりでかいよね、これやばほんとに高1かよ!
「“1年4組”の月島蛍ですよろしくおねがいします」
『っ!』
なんだこいつなんだこいつ、なんかすんげぇ嫌味のように返された気がする。
1年4組めっちゃ強調してたよ
隣のアホ毛もどきくんにはなんか、びっくりした顔で「山口忠です」って挙動不審に自己紹介された。
この子はいい子そうだな(第一印象的)
『な、なに食べてそんなに大きくなってきたんですかね…ハハハ』
「それはそれは、何食べたら“そんな身長の伸びが停滞する”んですかねぇ」
『は?い?』
月島蛍やらがなんだか妙に突っかかってくる気がするナニコレ。
正確悪っ!!!